2024.11.14
西国三十三観音御開帳
2024.09.22
秋彼岸永代供養
2024.08.12
施食会
2024.07.10
西国三十三観音御開帳
2024.02.15
お涅槃会
2024.02.08
開山忌
2024.01.01
新年住職挨拶
本来無一物
(ほんらいむいちもつ)
皆様の菩提寺である瑞泉院の最新情報や仏事行事含め、「お寺をもっと知ってもらう」活動をしてまいります。日々更新してまいりますのでお楽しみに。また檀家以外の皆様もお参りください。
これは中国禅初祖の達磨大師から六代目の祖師慧能(えのう)のことばとされる禅語です。すべての事物は本来「空」なのだから、固定化・実体化したものは何一つなく、一瞬一瞬にうつろっていく、とすれば執着すべきものは何もないということです。その「空」「無」の状態において、世界のあらゆるものが関わっており、存在しているというのが仏教の考え方です。
令和2年から3年間に及ぶコロナ禍で辛い思いをなさった方がたくさんおられることと思います。しかし令和5年5月に5類移行後、やっと出口が見え、徐々に4年ぶりのコロナ前の生活に戻りつつあります。そのような状況の中で、また以前のようにあわただしく仕事や雑用に振り回されて自分を見失いかけている人がいるのではないでしょうか。空き時間を見つけて5分でも良いからじっくりと腰を据えて坐禅を組んでみる(脚の悪い方はイス坐禅でも良いと思います)。そうすることで全てを一度リセットしてみる。今まで見えなかったものが見えてきます。新しい境地が開かれてきます。人もこの世も「本来無一物」。心に一物も無し、妄想も何もかも捨てきったところに、世界の美しさやありがたさがはじめてくっきりと見えてきます。時には心を空にして、無一物であることを楽しんでみましょう。
瑞泉院 住職 新田文英 合掌
令和6年 回忌表